雨の日

朝からどんよりとした雲が空を覆い、日曜日だというのに今にも降り出しそうな雨は、僕らが外へでるのを拒んでいるようだった。

「仕方ない、今日は大人しく漫画喫茶にいくか、、、」

なんていつもの日曜日と同じように出かける支度をし、いつもと同じ場所へ行く。

降ってもいない雨の心配なんてする必要はない。

「私結構アウトドア派なんだよね」
「どっちかって言ったらインドア派かな」
「てかこの写真の人かっこよくない?」

と電車の中で会話をする女子高生。
とめどなく変わる内容に頭を悩ませながら目的地へたどり着く。

アウトドア派の定義とは一体何なのだろう。
確かに家の外へは出るが目的地はインドアだ。

僕の趣味はダーツにポーカー、バスケットボール、ビリヤードだってボーリングだって嫌いじゃない。

休みの日は漫画喫茶でダーツをするのが僕の日課ではあるし、仕事以外の日も一日中家にいることはあんまりない。

それなのに遊ぶ場所はだいたい室内だ。

女子高生たちだって目的地はどっかのオシャレな喫茶店でインスタ映えするメニューを頼んでスマートフォンを片手にみんなと会話を楽しむ。喫茶店を出たらみんなでカラオケにいって、「嵐解散しないでー」って叫びながら、自分の番がくるまでスマートフォンをいじる。
とにかくスマートフォンをいじる。
手には常にスマートフォン。
今流行りの最新鋭の義手ぐらい右手に馴染むスマートフォン。

彼女たちは果たしてアウトドア派なのだろうか。

家でもできることがインドア派なら生きてるうちの3分の1を睡眠に使い3分の2でスマートフォンをいじってる彼女たちはどこへ行こうともインドア派だ。
山へ登ろうが写真を撮って
「登頂!!#ここから見える景色最高#君にも見せたかった景色#初めての山登り」とかインスタにアップしたらそれは何派なのだろうか。

そう考えるとアウトドア派って結構少ないのかもしれない。

まぁ別にどうでもいいか。

そんなことを考えながら漫画喫茶で休日を過ごす。

僕は室内にいる時の雨は嫌いじゃない。
朝起きて太陽が登る時間だと言うのにまだ暗くて窓の外から聞こえてくる雨音を聞いていると気持ちが落ち着いてくる。
それなのに外へ出るとなったら別だ。
さっきまで優しかった雨音は耳障りで、傘おさそうともどうしたって濡れてしまうし、ジメジメしていて不快だ。

遠くから見た富士山は綺麗なのに実際に登ってみると茶色の石だらけでなにが綺麗なのか分からなくなる。そんな気持ちだ。

遠くから見るだけだった憧れの先輩とお付き合いできると浮かれていたらどうしようもないクズだったそんな気持ちだ。

裸眼で見たら美人だったけど眼鏡をかけたらそうでもなかった。そんな気持ちだ。

パンチラには興奮するけどどうどうと見せられるパンツは不潔だ。そんな気持ちだ。

そんな気持ちで僕は雨というものとあまり関わりすぎず、距離を置いて付き合っていくのが1番だと考えている。



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