卍解・ヨダレ女

前回の続き

そんなこんなで僕はヨダレ女と付き合うことになったのですが、
このヨダレ女、、えっ話が飛んでるって?そんなことありませんよ。
「ヨダレを飲みたい」前回そう言って、
そしてヨダレ女と付き合うことになったのです。

高嶺の花、誰もたどり着くことのできない桃源郷、
探し求めたニライカナイ、全男性は口々にそういい彼女を敬い崇め奉る。
しかし誰もが人から嫌われることを恐れる。
保身に走り自分を守ろうと逃げてきた。
だが違う、誰かが言った「攻撃は最大の防御」だと。

だから私は言った「ヨダレが飲みたい」と。

とまぁそんなこんなで付き合ってからわかったんですが、
彼女真正のバカなんですね。
どういうことかというと

「ヨダレ飲みたい」

→「私のことこんなに好きでいてくれる人初めて」

→好き

みたいな。バカなんですね。
僕自身その時はもうその場を去ってしまったのですが、
次の日同期の女性を通して連絡先を教えてきてほしいと言われたんですよね。
でも彼女普段の仕事中全然そんなそぶりも見せない。
終わって食堂に来ても全然そんなそぶりも見せない。
あれ俺の気のせいだったのかな。蜃気楼かな。桃源郷は存在しなかった。
そうやって肩を落としてると連絡が来るんですよね。今から会えないかって。

僕たちの宿泊している施設は一般のお客様が利用している施設の移動も自由なので、
ホテルのラウンジみたいなところや休憩室も利用できるんですよ。
そのため夜は出来立てほやほやのカップルたちがすたこらサッサ繰り出し、
いちゃいちゃ夜を過ごすのですがそんなところに僕を呼び出して僕は彼女と付き合うことになってしまったんですよね。

正直美人だけど彼女とまともに会話したことないし唯一交わした言葉は「ヨダレのみたい」ぐらいなんですけど、
人っていつ恋に落ちるかわかったもんじゃないんですね。

てゆーかお前七年好きだった彼どうした。

 

スポンサーリンク

彼女と付き合ったよ

前回同様リゾートバイトってのはそのシーズンが終わると実家に強制送還、
異世界転生~憧れのヨダレ女と付き合った俺はなんと自宅警備員にジョブチェンジ~みたいな。
僕は成功確率2パーセント魔の長距離恋愛という道にまたしても足を踏み入れてしまいました。

 

真正ヨダレ怪人ということもあって頭の中は少女漫画の主人公のようにお花畑。
多少の不都合などすべて愛を深めるイベントとしてプラスに考えていきます。
普通にいい子めちゃいい子。なにより裏表がない。なぜならそこまで頭が回らないから。
七年間一人の男性を好きだったと言っていましたが、おそらくこれは男性が素敵なわけではなく、
ずっと一図に恋をしている自分にウキウキしているといっても過言ではありません。
そう思うほどに見た目のクールビューティーとは打って変わって常に恋愛のことで頭がいっぱいです。

しかし彼女は真正ヨダレ怪人バーティクルアライブ。
妖怪ウォッチの洗脳から解放された僕の脳を徐々にむしばんでいくことになります。

 

手紙の量が異常

皆様ラブレターってもらったことありますか?
朝学校に来て下駄箱をあけると手紙が、、、みたいな恋するあれです。

僕はそういう青春とはかけ離れた世界にいたのであまりしらないんですけど、
どんなイケメン男性でも物語のように下駄箱を開けてバサーーと物語のように手紙が落ちてくることは少ないと思います。
しかもですね、ラブレターって付き合う前に渡すものじゃないですか、
「僕はあなたのことが好きです、でもあまり話したことがなくて緊張するから手紙で伝えます」
そういう気持ちを込めてラブレターを送るはずなんです。
でもね、ヨダレ女は僕に会うたびにラブレターを渡してくる。

これを見て読者の中には「会うたびに毎回手紙くれるなんて素敵な女性じゃん」
と思うかもしれません。
「贅沢言うなクソ@@@滅びろ」と思うかもしれません。
でもですねちょっと待ってください。
確かに僕は彼女と付き合いました。
しかしですね僕。

彼女と付き合ってから別れるまでに4回しかあってないんですよ?

僕が違和感を覚えたのは初めてのデートの時です。
リゾートバイトを終え、お互い初めてプライベートで会うってときです。
いままで人目があってできなかったあんなことやこんなことマリオカートやwiiスポーツ、
どんな楽しいことをしてやろうかとグヘヘしながらデートにいくんですけど、
当日あった彼女は僕に手紙を渡してきました。
それも5束以上。
妖怪ウォッチが脳内を駆け巡る。
いいですか、束ですよ束。五枚と五ページとかじゃなくて束。
もうワンテーマごとに様々な視点からものを語る論文とかならまだしも、
「今日のデート楽しもうね♡」
「ドキドキする」
「二人で幸せな時間を過ごそう」
いやこれ一枚にまとめられたよね、一束もいらないよね、と同じ文章を違う手紙に書いたもの僕に渡してくるんです。
僕は一度これについて彼女に聞いたことがあります。
「やいやい彼女やぁどうしてこんなに手紙をくれるんだい?」
「あらあらあなたそれは言葉でいうのが恥ずかしいからよ」
と彼女は至極まっとうな照れ屋さんをアピールしてきたのですが、数があってないんですよね。
アクアタイムズも100万回の愛してるなんかよりも抱きしめたほうがいいって言ってるのに、
彼女は抱きしめるより、100万回愛してるより手紙五束くれるんですよね。
コスパ厨がいたら発狂しそう。

字が汚い

本当ここにねもし字が汚くて自分の字に自信がなくて悲しんでる人がいたらいうのも申し訳ないんですけど、
彼女壊滅的に字が下手なんですよね。
同じ内容の書いてある手紙を渡される僕は彼女の字が異常に汚いことに気づきました。
なんて言うんですかね、美人でバリバリ仕事できそうな人って必然的に字も綺麗、達筆みたいな
先入観を持ってしまう僕が悪いんですかね。
で、ですね僕は別に他人の字をどうこういわないし、伝われば字の形なんてなんでもいい、
それで人を判断したりはしないと思ってるんですけどね、
それでもやっぱりそれは気持ちを込めた一枚の手紙、
汚い字を一生懸命頑張って書いた手紙だから微笑みが溢れるってものです。
でも五束ですよ?なんか僕を赤ペン先生と勘違いしてるんじゃないのかなって、
「こっちの「愛」は上手だけどこっちの「愛」は少しトメが甘いかな」って
「愛は止まらないの//」って、、、やかましいわ
そういう添削か何かを期待してるのかと思って僕は聞いてみたんですよ。
「やいやい彼女やぁどうしてこんなに字が汚いんだい?」
「ね~も~うるさいんですけどぉ失礼です」
と普通に怒られたんですよね。あれこれ俺悪いの?

 

こないだyoutubeでプロの漫画家が絵を添削する動画を見たのですが、
応募してきた女子中学生の子は絵がとても上手で僕から見ても、
こんなかわいい絵をどうやって絵を描けるのかなって関心するほどだったんです。
それでもプロの漫画家の人は絵全体を褒めたうえで、
「これはラフだね。絵が塗られてない、モノクロにしろカラーにしろ、自分の実力を見てほしいときに、この中途半端な状態で送り付けるのは失礼だ」ときっぱり言ったんです。
確かの彼女の絵はとても上手だったんですけど、おそらく想像ではカラー絵としてかいて色付けずに鉛筆でシャッシャッシャって横線引いて色を出してたんです。
それをきっぱりプロの漫画家の人は「失礼」といったのです。
モノクロならモノクロとしてトーンを張る。
カラーならカラーでしっかり塗る。
手紙もそうなんですよ。
ただ送っても気持ちは伝わらない。一枚を一生懸命丁寧に書き上げてこそ気持ちは伝わる。
それを手紙を書いた本人から「失礼」ときたもんだ。
やれやれ参ったぜ。読み側の気持ちになったことはあるのかい?
気持ちの押し売りは勘弁。

デザインセンスも皆無

彼女は手紙意外にあれやこれやと僕に贈り物をしてきます。
その中でもクリスマスにいったディズニーランドでの思い出をアルバムにしてくれた時には、
僕は恐怖で夜も眠れませんでした。

アルバムが三つ

一年のうちクリスマスが何日あるかしってますか?そうです一日です。
てゆーかどの日も一日しかありません。
こともあろうになぜか彼女は僕にアルバムを三冊渡してきたのです。

「これなに?」

「こないだのクリスマスの作ったの♡」

「一日の量じゃないんだけど」

「////」

何を恥ずかしがってるのかはわかりませんが、実家住みの僕でも家に三冊も僕のアルバムがあることはしりません。
彼女のクリスマスの一日は僕の10数年にわたるほど濃い一日だったのでしょう。
素直にうれしい。こんな僕を好きでいてくれてありがとう。
涙を浮かべアルバムをめくる。

 

 

同じ写真やないかい!!!!!!!!

 

 

 

あろうことか彼女、あまりにもとった写真が少ないため、べつべつのアルバムに同じような写真を張って数を稼ぐという暴挙にでた。
いやだったら一冊でいいじゃん。三冊ってなんだよ、誰と誰と誰ようだよ。アイドルファンか俺は。
観賞用も保管用も予備も全部一個でいいんだよ。

さらにこの壊滅的なセンスのなさはアルバムづくりではなく、
写真撮影そのものにもでてきます。

お前眉毛しか映っとらんやないかい!!!!!

 

だんだん意味が分からなくなる

それでも僕って結構頭のおかしい人に寛容なのがウリですし、健気に頑張ってる姿をみてほほえましく思ってたんですよ。
ある時いつものように手紙束をもらい当たり前のように「これつかって」と手紙を入れるクリアファイルをくれる。
もう慣れたものです。手紙を減らす工夫はしないくせに、持ち帰りやすいように彼女も考えてくれてる。

まぁお互い出会いがしらの手紙交換は手慣れたものです。
新人研修を済ませた名刺交換のようにスムーズな手つきでいただく手紙。
一応相手の失礼のないように目を通す。

ん?あれ、、、、?

未開封やないかい!!!!!!!!

ついに彼女は手紙を書くという本来の行動から逸脱し、
「書かなくても渡せば気持ちは伝わる」という結論にたどり着いたのだ。

これには先ほどまで憤怒していたコスパ厨もびっくりな発想。
えっ手紙ってそういうものなの?さすがの僕も彼女のこの行動には驚きを隠せませんでした。
「やいやい彼女やぁどうして未開封の手紙をくれるんだい?」
「まぁまぁあなた、それは手紙が余ったからだよ」

じゃぁ家に置いとけよ!!

 

スポンサーリンク

もう疲れたよパトラッシュなんだかとっても眠たいんだ

そんなこんなでフリに振り回される僕。
東に「資格試験を受ける」という男がいれば、
カレンダーの全日付にカウントダウンを書いたプレゼント。

 

西にメガネケースが壊れたと言う男がいれば、
3つのメガネケースをプレゼント。
メガネは一つしかない。

僕はだんだんとこの愛に耐え切れなくなってきました。

現に彼女は頼めばなんでもしてくれる恋に盲目モードになっている。
だってね考えてください。僕今カレンダーの画像を自分で作ってみたんですけどわずか一週間でギブアップしたんですよ。
これを150日全部かけます?かけないですよ。
ゲシュタルトが崩壊して精神を崩す何の生産性のないことをこうも平然とやってのける。
愛は人の脳を壊す。

いくらセンスが悪かろうが、字が汚かろうがこんだけ健気に人に尽くすことってできますか?

僕は彼女に絶大な感謝を送るとともに、
なにも返すことのできない自分に自己嫌悪に陥ってしまいました。

頂くばっかりで僕は何もできない。
人の行為に甘えているだけだ。
悲しくなってきました。

それでも僕と別れたあと、ほかのだれか悪い人につかまったりしないか、
僕と別れることでこの人が不幸になってしまったら僕はこれからどう生きていけばいいんだろう。
利用しようと思えば利用できるそんな人を野放しにしてしまっていいのだろうか、
僕が責任をもって付き合っていくべきではないのだろうか。

そうやって会えない時間も常に頭が彼女を心配する自分でいっぱいでした。

そして僕はこの現状に耐えられない無力さに限界がきて、
とうとう別れを切り出しました。
考えすぎてしまった僕はもう彼女を好きなのかただ彼女が心配なだけなのかよくわからなくなってしまった。

これ以上自分を壊したくない、そして彼女の重い愛を受ける力が僕にはなかったことを説明し、
彼女と涙を流しあい僕らは別れました。

異世界転生~別れた彼女がストーカーに~

話は変わりますが別れた後っていいですよね、フリーを謳歌っていうか一つの人生に区切りをつけたというか、
何も縛るものがないとても解放された気持ちでウキウキです。
そんな僕にも一つの悩み事がありました。

めっちゃ連絡来る。

あれ?僕ら別れたのよね?なんかもう後生会えないみたいな別れ方したよね?
なんで連絡?いや全然連絡ぐらいならするけど、、、、
えっ職場変えた?えっ町田?

僕と別れてから数か月に一度彼女から連絡が来る。

職場を変えたこと、職場が僕の最寄り駅から10分ぐらいのところ、

僕と別れてから数か月に一度彼女から連絡が来る。

職場を変えたこと、職場が僕の最寄り駅からのところ、

「コイツッ近づいてきやがる!!!!!!!」

徐々に職場が自分んちに近づいてくる恐怖に笑いを隠せない僕。

「家電量販店にいるの。ほしいのがあるなら言って」

「コイツッもので釣ってやがる!!!!!!」

とまぁ彼女とはいまでも若干このような関係でして一度「彼女がいるからもう連絡しないでくれ」といったのだが、
最近僕がわかれたことをどこから聞き入れたのか連絡がくるようになった。

結局7年好きだった彼も、僕も、人間的に魅力があるのではなく、
彼女自身一人の男性に執着することが生きがいなのかな。
と思った。

PSヨダレ女と飲みに行った元同期の女の子から聞いた話ですが
「最近ラッセンにはまってる」そうです。オワタ



スポンサーリンク

Twitterでフォローしよう

おすすめの記事